不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
そもそも、生徒に話があるのなら校内アナウンスをすればいいだけだ。
なのにアナウンスを使わないということは、それなりに大きな理由があるということなんだろう。

私は小高先生へ視線を向けた。
小高先生は気まずそうにすぐに視線をそらせる。


「私にもその話を聞かせてください」

「そういうわけには行きません」


答えたのは飯田先生だ。
だけど私は真っ直ぐに小高先生を見る。
小高先生は気まずそうに何度も咳払いをして、観念したように口を開いた。


「樋口には最近の鳥殺しの容疑がかかってる」

「先生!?」


飯田先生が小高先生に非難の目を向ける。
こんな重要なことを簡単に生徒に話していいはずがないからだ。

私は風翔と視線を見交わせた。
風翔は眉間にシワを寄せてこちらを睨みつけてくる。


「違う、私じゃない」


私はすぐに左右に首を振った。
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