不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

他にも沢山の取り巻きたちがいるのではないかと警戒してきたけれど、整形疑惑についての話だから、呼ばなかったのだろう。
そのことに安堵しながら優と少し距離を開けて足を止めた。


「話ってなに？」


首を傾げて聞くと優が眉間に深いシワを作った。
目がつり上がっているけれど、それも絵になるような綺麗さだ。
でも、これは全部作り物だと思うと残念な気持ちになる。


「前に私の机にこれを入れたのお前だろ」


優が取り出したのは私が書いた整形ブスというメモだった。
そんなもの、大事に取っておいたんだと思うとおかしくなってつい笑ってしまった。


「なにがおかしいんだよ！」

「別に。そうだよ、私が入れた」

「今日も涼香に整形がどうのって質問したんだろ！？　なんでそんなことすんだよ！」


今にも掴みかかってきそうな優にひるみそうになってしまう。
グッと両足を踏ん張り、余裕の表情を崩さないように注意した。


「だって、事実だよね？」