不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
「はぁ？　そんなわけねぇだろ！」

「じゃあ、どうしてそんなに焦ってるの？」


質問すると優は黙り込んでしまった。
クラス内であれだけ幅を聞かせている優が、私の言葉に翻弄されている。
そう思うと心がスッとした気持ちになる。


「整形なんてしてない！」

「本当に？　実はもう昔の卒業写真を見せてもらって、それを撮影して持ってるんだ」


私はニヤついた笑みを浮かべて説明した。
涼香が得意とするデマだったけれど、優は嘘だと気が付かずにサッと青ざめた。


「その写真をどうするつもり！？」


焦りが顔に滲んでいる。
これじゃ整形しましたと肯定しているも同然だった。
私は自分がどんどん愉快な気持ちになっていくのを感じていた。

このまま優を自分の手先にすることができるなんて、なんて最高なんだろう！


「別になにもしないよ？」

「嘘ばっかり！　それをネットに流そうと思ってるんでしょ！？」


キレイな顔を醜く歪め、唾を吐き散らしながら怒鳴る。


「そっか。そういうことをしても楽しそうだね？」


わざと笑みを絶やさずにそう伝えると優が奥歯を噛み締めて黙り込んだ。
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