不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
☆☆☆
翌日、あまり眠れなかったものの気分よく学校へ向かっていた。
昨日のラジオの内容はちゃんと覚えているから、今日は放課後春菜の尾行をする予定だった。
もちろん、そのときに優も誘う。
仮に私が尾行に失敗しても、その後を優に引き継がせることができるからだ。
ウキウキとした気持ちで2年A組の教室に入ると同時に罵倒が聞こえてきて足が止まった。
何事かと見ると教室中央にある机が2つほど横倒しに倒れて、ノートや教科書が散乱している。
その上でもみ合っているのは優と涼香だった。
涼香の上に優が馬乗りになり、右手にハサミを握りしめているのだ。
あまりの光景に呆然としていると、春菜が近づいてきた。
今一番疎ましく感じている春菜に一瞬顔をしかめるけれど、状況説明はしてほしかった。
「すごいでしょ?」
春菜が小声で話し掛けてくるので、私は無言で頷いた。
「今日の優、なんかすっごく機嫌が悪くてさ、涼香がいつものようにジュースを持ってきたときに突然キレたの」
それってもしかして昨日のことがあったせいだろうか。
私に整形がバレて、更に手先に使われることになったのだ。
翌日、あまり眠れなかったものの気分よく学校へ向かっていた。
昨日のラジオの内容はちゃんと覚えているから、今日は放課後春菜の尾行をする予定だった。
もちろん、そのときに優も誘う。
仮に私が尾行に失敗しても、その後を優に引き継がせることができるからだ。
ウキウキとした気持ちで2年A組の教室に入ると同時に罵倒が聞こえてきて足が止まった。
何事かと見ると教室中央にある机が2つほど横倒しに倒れて、ノートや教科書が散乱している。
その上でもみ合っているのは優と涼香だった。
涼香の上に優が馬乗りになり、右手にハサミを握りしめているのだ。
あまりの光景に呆然としていると、春菜が近づいてきた。
今一番疎ましく感じている春菜に一瞬顔をしかめるけれど、状況説明はしてほしかった。
「すごいでしょ?」
春菜が小声で話し掛けてくるので、私は無言で頷いた。
「今日の優、なんかすっごく機嫌が悪くてさ、涼香がいつものようにジュースを持ってきたときに突然キレたの」
それってもしかして昨日のことがあったせいだろうか。
私に整形がバレて、更に手先に使われることになったのだ。