不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
それでも曖昧にごまかそうとするのは、相手が妻子持ちだからか。
「いいなぁ彼氏。私できたことないから羨ましい」
「そこまでいいもんじゃないよ?」
「どうして?」
心底不思議だという表情を浮かべて春菜を見つめる。
途端に春菜は深刻そうな表情になってうつむいてしまった。
相手と自分の関係を思い出したんだろう。
だけど、友人らにも相手がどんな人か話していないのだ、ここで気軽に教えてくれるとは思えなかった。
「年上の彼氏ってことは、3年生? もしかして同じ高校だったりして?」
「ううん……違うの」
春菜はうつむいたまま左右に首をふる。
「じゃあ、他の高校? あ、もしかして大学生とか!?」
春菜が目に涙をためて顔をあげた。
それ以上言わないでと、顔にかいてある。
私はニコニコと微笑み、悪気がないようにアピールして春菜を見つめた。
春菜は立てた膝に頬を押し当てて深い溜め息を吐き出す。
「もしかして、人には言えないような相手とか?」
ふと察したふりをして深刻な顔をつくる。
声も落として、春菜にしか聞こえないようにした。
春菜は自分の両膝に顔をうずめるようにして微かに頷いた。
よし、このまま春菜本人から話を聞き出せそうだ。
「いいなぁ彼氏。私できたことないから羨ましい」
「そこまでいいもんじゃないよ?」
「どうして?」
心底不思議だという表情を浮かべて春菜を見つめる。
途端に春菜は深刻そうな表情になってうつむいてしまった。
相手と自分の関係を思い出したんだろう。
だけど、友人らにも相手がどんな人か話していないのだ、ここで気軽に教えてくれるとは思えなかった。
「年上の彼氏ってことは、3年生? もしかして同じ高校だったりして?」
「ううん……違うの」
春菜はうつむいたまま左右に首をふる。
「じゃあ、他の高校? あ、もしかして大学生とか!?」
春菜が目に涙をためて顔をあげた。
それ以上言わないでと、顔にかいてある。
私はニコニコと微笑み、悪気がないようにアピールして春菜を見つめた。
春菜は立てた膝に頬を押し当てて深い溜め息を吐き出す。
「もしかして、人には言えないような相手とか?」
ふと察したふりをして深刻な顔をつくる。
声も落として、春菜にしか聞こえないようにした。
春菜は自分の両膝に顔をうずめるようにして微かに頷いた。
よし、このまま春菜本人から話を聞き出せそうだ。