不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
☆☆☆
「本当に学校へ行くの?」
「うん。みんなのことも気になるし」
昨日のことがあったせいで母親が心配して玄関先まで出てきていた。
私はすでに制服に着替えてカバンを右手持っている。
「無理そうならすぐに帰ってくるのよ」
「わかってるよ」
今朝の全国ニュースでも大谷高校の事件が取り上げられていたし、きっと登校時間になってもマスコミ関係者は沢山いるはずだ。
私は母親へ「行ってきます」と声をかけて玄関を出る。
そして家の門を抜けたところで早くも家を出てきてしまったことを後悔した。
そこには小高先生と留伊と風翔の三人が立っていたのだ。
その顔ぶれにギクリとして足を止める。
そのまま玄関に逃げ入ってしまえばよかったのに、そのすきも与えられずに留伊と小高先生が私の両端に立ち、腕を掴んでいた。
痛いほどに掴まれて顔をしかめる。
「み、みんな、どうしたの」
「本当に学校へ行くの?」
「うん。みんなのことも気になるし」
昨日のことがあったせいで母親が心配して玄関先まで出てきていた。
私はすでに制服に着替えてカバンを右手持っている。
「無理そうならすぐに帰ってくるのよ」
「わかってるよ」
今朝の全国ニュースでも大谷高校の事件が取り上げられていたし、きっと登校時間になってもマスコミ関係者は沢山いるはずだ。
私は母親へ「行ってきます」と声をかけて玄関を出る。
そして家の門を抜けたところで早くも家を出てきてしまったことを後悔した。
そこには小高先生と留伊と風翔の三人が立っていたのだ。
その顔ぶれにギクリとして足を止める。
そのまま玄関に逃げ入ってしまえばよかったのに、そのすきも与えられずに留伊と小高先生が私の両端に立ち、腕を掴んでいた。
痛いほどに掴まれて顔をしかめる。
「み、みんな、どうしたの」