不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
私はご飯を食べる手を止めて画面に見入っていた。
「そういえばこの前ネットニュースにもなってたかも」
鳥殺しはここ数ヶ月の間に10件起きており、普段は地域のネットニュースで流れる程度だった。
しかしこう頻繁に事件が起こるので、ついにテレビニュースになったんだろう。
これなら全国版でも放送されるかもしれない。
普段は地味で目立つことの少ない自分の地元の様子が、こうしてテレビに映っているのはなんだか不思議な気分だった。
「麻衣子、あんたは大丈夫でしょうね」
その声に視線を母親へ戻すと、ねっとりと絡みつくような視線が向けられていた。
「え……」
「鳥、殺してないでしょうね」
そんなことするわけねぇだろ!
思わず汚い言葉が出そうになり、慌ててご飯を口に突っ込んだ。
そのままゆっくりと咀嚼する。
自然と母親の言葉を無視する形になり、母親はゆるくため息を吐き出した。
「いつからこんな無愛想な子になったのかしら」
母親は目の前にいる私へ向けて、つぶやくように言ったのだった。
「そういえばこの前ネットニュースにもなってたかも」
鳥殺しはここ数ヶ月の間に10件起きており、普段は地域のネットニュースで流れる程度だった。
しかしこう頻繁に事件が起こるので、ついにテレビニュースになったんだろう。
これなら全国版でも放送されるかもしれない。
普段は地味で目立つことの少ない自分の地元の様子が、こうしてテレビに映っているのはなんだか不思議な気分だった。
「麻衣子、あんたは大丈夫でしょうね」
その声に視線を母親へ戻すと、ねっとりと絡みつくような視線が向けられていた。
「え……」
「鳥、殺してないでしょうね」
そんなことするわけねぇだろ!
思わず汚い言葉が出そうになり、慌ててご飯を口に突っ込んだ。
そのままゆっくりと咀嚼する。
自然と母親の言葉を無視する形になり、母親はゆるくため息を吐き出した。
「いつからこんな無愛想な子になったのかしら」
母親は目の前にいる私へ向けて、つぶやくように言ったのだった。