不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
なににしても証拠が必用だ。
それからも留伊は粘着質とも言えるほどに1人の後輩を攻め立てた。
稽古の態度がどうだから始まった説教は、後輩の人格を否定するものへと変化していく。
「お前なんか生きてる価値がねぇんだよ!」
そう怒鳴っては竹刀で後輩の背中を打ち付けた。
後輩はなにも言わずに身を丸めて必死に堪えている。
やがて留伊は他の後輩たちへ視線を向けると「お前らは正座してろ!」と命令を下した。
後輩たちはよほど留伊に逆らうのが怖いのか、言われたとおり素足のまま床に直接正座した。
留伊はそんな後輩たち1人1人を罵倒して歩き、たまに気に入らない後輩がいると、竹刀を打ち下ろした。
これはもう稽古なんかじゃない。
誰がどう見てもイジメ、体罰でしなかい光景だった。
留伊は竹刀で後輩を叩く度に恍惚とした笑みを顔に浮かべる。
耐えられず横倒しになった後輩には、腹部に蹴りをいれた。
こんなことをしているのに、顧問は本当になにも気がついていないんだろうか。
もしかしたら知っていて留伊にまかせているのではないかという気になってくる。
留伊がいれば退部してもまた戻ってくる。
それは顧問としても都合のいいことだからじゃないだろうか。
そう思わずにいられない光景だった。
思わず目をそらしたくなる光景を十分に録画してから、私はそっとその場を後にしたのだった。
それからも留伊は粘着質とも言えるほどに1人の後輩を攻め立てた。
稽古の態度がどうだから始まった説教は、後輩の人格を否定するものへと変化していく。
「お前なんか生きてる価値がねぇんだよ!」
そう怒鳴っては竹刀で後輩の背中を打ち付けた。
後輩はなにも言わずに身を丸めて必死に堪えている。
やがて留伊は他の後輩たちへ視線を向けると「お前らは正座してろ!」と命令を下した。
後輩たちはよほど留伊に逆らうのが怖いのか、言われたとおり素足のまま床に直接正座した。
留伊はそんな後輩たち1人1人を罵倒して歩き、たまに気に入らない後輩がいると、竹刀を打ち下ろした。
これはもう稽古なんかじゃない。
誰がどう見てもイジメ、体罰でしなかい光景だった。
留伊は竹刀で後輩を叩く度に恍惚とした笑みを顔に浮かべる。
耐えられず横倒しになった後輩には、腹部に蹴りをいれた。
こんなことをしているのに、顧問は本当になにも気がついていないんだろうか。
もしかしたら知っていて留伊にまかせているのではないかという気になってくる。
留伊がいれば退部してもまた戻ってくる。
それは顧問としても都合のいいことだからじゃないだろうか。
そう思わずにいられない光景だった。
思わず目をそらしたくなる光景を十分に録画してから、私はそっとその場を後にしたのだった。