不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
「……本当に?」
「本当です」
私はこっくりと頷く。
こんなに愉快な小高先生を見ていられるのであれば、この動画は永遠に人目に晒すことなく終わりを告げてもいい。
その代わり、小高先生は永遠に私の言いなりというわけだ。
「言う通りっていうのは、具体的にどういう?」
聞かれて私は顎に手を当てて考えた。
この教師には色々と言いたいことが山程ある。
けどまぁ、最初はホームルームのことから始めるとしよう。
「ホームルームの時間を使って小言を言うのはやめて。私たちはあんたのストレス発散の道具じゃないんだから」
強い口調で言うと小高先生は悔しげに顔を歪め、それから諦めたように「わかりました」と、小さな声で答えた。
あの小高先生を自分のしもべのように扱っている。
そのことが快感で、胸の辺りがスッとする。
2年A組の誰もができないことを、私は今しているのだ。
まるで自分がクラスの頂点に立った気分だ。
「き、今日はもう帰ってもいいですか?」
青ざめた顔の小高先生が言うので、私は我に返った。
とりあえず今日のところはもう小高先生に用事はない。
留伊の相談相手はまた今度しっかり考えることにしよう。
「本当です」
私はこっくりと頷く。
こんなに愉快な小高先生を見ていられるのであれば、この動画は永遠に人目に晒すことなく終わりを告げてもいい。
その代わり、小高先生は永遠に私の言いなりというわけだ。
「言う通りっていうのは、具体的にどういう?」
聞かれて私は顎に手を当てて考えた。
この教師には色々と言いたいことが山程ある。
けどまぁ、最初はホームルームのことから始めるとしよう。
「ホームルームの時間を使って小言を言うのはやめて。私たちはあんたのストレス発散の道具じゃないんだから」
強い口調で言うと小高先生は悔しげに顔を歪め、それから諦めたように「わかりました」と、小さな声で答えた。
あの小高先生を自分のしもべのように扱っている。
そのことが快感で、胸の辺りがスッとする。
2年A組の誰もができないことを、私は今しているのだ。
まるで自分がクラスの頂点に立った気分だ。
「き、今日はもう帰ってもいいですか?」
青ざめた顔の小高先生が言うので、私は我に返った。
とりあえず今日のところはもう小高先生に用事はない。
留伊の相談相手はまた今度しっかり考えることにしよう。