不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
変化する自分自身
まさか自分が担任の先生を脅すようなことができるなんて、夢にも思っていなかった。
日々蓄積されていた鬱憤が、今日の出来事で随分とスッキリとしていた。
「麻衣子、今日はなんだかご機嫌ね? 学校でいいことでもあった?」
夕食時、母親にそう聞かれて私は自分の頬を両手で包み込んだ。
気分が良くてつい笑顔がこぼれてしまうみたいだ。
食卓に並んでいるミートソースパスタに視線を落として左右に首をふる。
「別に、なにもないよ」
今日学校で起こった出来事を言うわけにはいかなくて、適当にごまかす。
「もしかして、ついに彼氏でもできた!?」
そう聞かれて思わず吹き出してしまいそうになった。
「そ、そんなわけないじゃん」
思わず大きな声で否定してしまい、なんだか少しさみしい気持ちになる。
これじゃあ自分には彼氏なんてできないと自分で信じ込んでいるように見える。
そんなやりとりを見て無言で夕飯を食べていて父親が手を止めた。
「彼氏なんて大学で作ればいい」
その声は冗談でもなんでもなく、本気の声だった。
表情も真剣だ。
「ちょっと、今のは冗談で言ってるのよ?」
母親がそうたしなめても、父親は表情を変えない。
「いいか麻衣子。高校で彼氏なんて作ってもどうせ長続きはしないんだ。そんな無駄なことに時間を使うくらいなら、ちゃんと勉強をしなさい」
日々蓄積されていた鬱憤が、今日の出来事で随分とスッキリとしていた。
「麻衣子、今日はなんだかご機嫌ね? 学校でいいことでもあった?」
夕食時、母親にそう聞かれて私は自分の頬を両手で包み込んだ。
気分が良くてつい笑顔がこぼれてしまうみたいだ。
食卓に並んでいるミートソースパスタに視線を落として左右に首をふる。
「別に、なにもないよ」
今日学校で起こった出来事を言うわけにはいかなくて、適当にごまかす。
「もしかして、ついに彼氏でもできた!?」
そう聞かれて思わず吹き出してしまいそうになった。
「そ、そんなわけないじゃん」
思わず大きな声で否定してしまい、なんだか少しさみしい気持ちになる。
これじゃあ自分には彼氏なんてできないと自分で信じ込んでいるように見える。
そんなやりとりを見て無言で夕飯を食べていて父親が手を止めた。
「彼氏なんて大学で作ればいい」
その声は冗談でもなんでもなく、本気の声だった。
表情も真剣だ。
「ちょっと、今のは冗談で言ってるのよ?」
母親がそうたしなめても、父親は表情を変えない。
「いいか麻衣子。高校で彼氏なんて作ってもどうせ長続きはしないんだ。そんな無駄なことに時間を使うくらいなら、ちゃんと勉強をしなさい」