不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
今日で聞くのが3回目のラジオになるから、音楽もだんだん身にしみてきたようだ。
そのまま耳を済ませていると、いつものDJのの声が聞こえてきた。
【はいはーいみなさんこんばんは! 今夜もやってまいりました不穏ラジオのお時間です!】
いつものように軽快なその声を聞くとなんとなく心が安らいでいく。
同時に今日は誰のことを教えてくれるのだろうかと、胸がワクワクしてくるのだ。
だけど、このラジオは何度聞いてもDJの彼が自分の名前を言うことがない。
一体この声の主は誰なのか知りたい気持ちもあった。
なにせ私の生活を変えてくれた、恩人のような人なんだから。
【今日も今日とて! 大谷高校2年A組についての不穏要素を発表していきますよぉ!】
このラジオはどれくらいの人が聞いているんだろう?
私と同じように聞こえている人が、1人でもいるんだろうか。
そう考えてすぐに左右に首を振った。
同じ家に暮らしている両親にはこのラジオは聞こえていないのだ。
不穏ラジオを聞くにはきっとなにかしらの条件があって、それを満たしていないと聞くことは不可能なんだろう。
そしてその条件を、私は知らない間に満たしていたんだと思う。
私は特別な人間なんだ。
そう思うと自然と笑みが浮かんできた。
【今日の不穏な生徒の名前は……長野優!】
そのまま耳を済ませていると、いつものDJのの声が聞こえてきた。
【はいはーいみなさんこんばんは! 今夜もやってまいりました不穏ラジオのお時間です!】
いつものように軽快なその声を聞くとなんとなく心が安らいでいく。
同時に今日は誰のことを教えてくれるのだろうかと、胸がワクワクしてくるのだ。
だけど、このラジオは何度聞いてもDJの彼が自分の名前を言うことがない。
一体この声の主は誰なのか知りたい気持ちもあった。
なにせ私の生活を変えてくれた、恩人のような人なんだから。
【今日も今日とて! 大谷高校2年A組についての不穏要素を発表していきますよぉ!】
このラジオはどれくらいの人が聞いているんだろう?
私と同じように聞こえている人が、1人でもいるんだろうか。
そう考えてすぐに左右に首を振った。
同じ家に暮らしている両親にはこのラジオは聞こえていないのだ。
不穏ラジオを聞くにはきっとなにかしらの条件があって、それを満たしていないと聞くことは不可能なんだろう。
そしてその条件を、私は知らない間に満たしていたんだと思う。
私は特別な人間なんだ。
そう思うと自然と笑みが浮かんできた。
【今日の不穏な生徒の名前は……長野優!】