不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−
【みなさまこんばんわぁ! 今日も始まりました不穏ラジオのお時間です!】
私は布団の中で手を叩く。
子供の頃女の子が悪者を倒していくマンガにハマっていた時期がある。
そのときもアニメのオープニングが流れるとこうして拍手していたっけ。
今、私は幼少期に戻った気持ちでラジオを聞いている。
【今日も相変わらず大谷高校2年A組についての不穏要素を暴露していきまっしょう!】
待ってました!
と、お囃子のように口の中で呟く。
それに答えるようにDJの声は更に軽快になっていく。
【今までも色々と不穏要素の多いクラスでしたが、今回は久保涼香についての不穏要素のお話です!】
涼香の番だ!
私は期待に胸をふくらませる。
今日だけで随分と優と涼香の関係をこじれさせることに成功していたけれど、さらなる不穏要素があれば決定的な亀裂を入れることができるかもしえない!
私はゴクリと唾を飲み込んで次の言葉を待った。
【久保涼香は実は……】
DJはいつものようにもったいつけて間を置く。
次の言葉を心待ちにしているせいか、その間はいつもよりも長く感じられてじれったい。
それでも我慢して待っていると、DJの愉快の声が聞こえてきた。
【実はかなりの嘘つきです!!】
十分な間を取ったわりにすでに知っている不穏要素だったので、口から息が漏れて出た。
私は布団の中で手を叩く。
子供の頃女の子が悪者を倒していくマンガにハマっていた時期がある。
そのときもアニメのオープニングが流れるとこうして拍手していたっけ。
今、私は幼少期に戻った気持ちでラジオを聞いている。
【今日も相変わらず大谷高校2年A組についての不穏要素を暴露していきまっしょう!】
待ってました!
と、お囃子のように口の中で呟く。
それに答えるようにDJの声は更に軽快になっていく。
【今までも色々と不穏要素の多いクラスでしたが、今回は久保涼香についての不穏要素のお話です!】
涼香の番だ!
私は期待に胸をふくらませる。
今日だけで随分と優と涼香の関係をこじれさせることに成功していたけれど、さらなる不穏要素があれば決定的な亀裂を入れることができるかもしえない!
私はゴクリと唾を飲み込んで次の言葉を待った。
【久保涼香は実は……】
DJはいつものようにもったいつけて間を置く。
次の言葉を心待ちにしているせいか、その間はいつもよりも長く感じられてじれったい。
それでも我慢して待っていると、DJの愉快の声が聞こえてきた。
【実はかなりの嘘つきです!!】
十分な間を取ったわりにすでに知っている不穏要素だったので、口から息が漏れて出た。