ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
☆     ☆     ☆


「ん〜!ここのハンバーグすごく美味しいです」


「そうか」


「夜桜先輩はコーヒーとパフェだけですか?
なんか仕事できる社会人って感じです!」


「お前は社会人にどんなイメージをもってんだよ。普通に食事はできるが、できれば重いものは避けたいだけだ」


「そういうものですか。でも、パフェも十分カロリーありますよ?」


「人それぞれ体質が違うだろ。そんな感じだ。
俺はたまたま甘いものを好む傾向にあるだけだ」


「だからコーヒーも砂糖とミルクたっぷりなんですねー?」


子供なのに背伸びをして大人らしく振舞おうとしてる夜桜先輩の姿に思わず顔がにやけてしまう。


「コーヒーは匂いが好きなだけで。苦いのは苦手なんだよ」


「私からしたら血も苦そうですけど」


「人間のお前からしたらそうだろうな。お前の血は甘くて美味しいぞ」


「っ…!夜桜先輩、口開けてください!」


「恥ずかしがってるのか?ムグ…!う、美味いけど急につっこむことないだろ」


「夜桜先輩が変なこといったらお返しです」


「ったく…」


少しだけ嬉しそう?な夜桜先輩を見るだけで私も自然と嬉しくなってしまう。
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