ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
「大丈、夫か?……わかったら帰れ」
一瞬、私のことを心配そうにしていたが、けして私に手を差し伸べることはしなくて。
「ケガのこと、気にしなくて大丈夫ですから。そもそも、女嫌いな貴方に触れた私が悪いので。
高校生の男の人って怖いですもんね。私なんかじゃ翼お兄ちゃんの代わりになんてなれない…っ」
ケガした痛みなのか、それとも親友さんに兄の代わりは無理だと言われたから?
込み上げてきた感情で私は泣いてしまった。
親友さんもいきなり泣き出されたら困るよね。
それに女が嫌いって言ってたし。
「っ……!やめ、ろ」
「ごめん、なさい。すぐ涙ふきますので」
「そうじゃない!
…女は嫌いなはずなんだ、なのに!!」
ドサッ。
なんの音だろう?
気がつくと私の上には親友さんがいて…。
一瞬、私のことを心配そうにしていたが、けして私に手を差し伸べることはしなくて。
「ケガのこと、気にしなくて大丈夫ですから。そもそも、女嫌いな貴方に触れた私が悪いので。
高校生の男の人って怖いですもんね。私なんかじゃ翼お兄ちゃんの代わりになんてなれない…っ」
ケガした痛みなのか、それとも親友さんに兄の代わりは無理だと言われたから?
込み上げてきた感情で私は泣いてしまった。
親友さんもいきなり泣き出されたら困るよね。
それに女が嫌いって言ってたし。
「っ……!やめ、ろ」
「ごめん、なさい。すぐ涙ふきますので」
「そうじゃない!
…女は嫌いなはずなんだ、なのに!!」
ドサッ。
なんの音だろう?
気がつくと私の上には親友さんがいて…。