ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
「不安定になると出るんだな」


「やだっ……!!」


私はバッ!と手で顔を覆い隠す。


「1度使えば制御は難しいんです。
夜桜先輩。私がいいっていうまで、どこかに行っててください!」


「いやだ」


「なん、で……?」


私の両手を掴んだ夜桜先輩は私の目をじっと見つめた。


「夜桜先輩…だめです」


「紫音、もう一度だけいうから次はしっかりと答えろ。俺はお前が好きだ。俺と契約してくれ」


「……はいっ」


「我が印を受け取れ。主人・夜桜蒼炎。契約者・月城紫音」


夜桜先輩は自分の唇を噛み、血を流す。そして、それを私に飲ませた。

それと同時に私の唇に夜桜先輩のが触れた。


あぁ、キスって…好きな人とのキスって、こんなに心地いいものなんだ。
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