ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
「蒼炎先輩に吸われるなら悪くないかもしれませんね」


「お前の血も、お前の初めてもすべて俺だけのものだからな。だから今後は他のやつに簡単に渡すなよ?」


「わかりました」


「俺はもうお前の先輩じゃない。
これからは…分かるだろ?」


「蒼炎…好き」


「俺も愛してるぞ。紫音」


私は首筋を蒼炎に見せる。

蒼炎は私の首に牙を立てた。


そう、彼は翼お兄ちゃんが言っていた通り、とても優しい。

それでいて誰よりも美しく、壊れそうな、そんなヴァンパイア。


私は彼と契約をすると同時に蒼炎の恋人になった。
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