二人の姫
短編
これは昔のある国のお話。
この国には大きなお城が建つ栄えた町と隣には大きな森がある。
森には様々な動物がその森に暮らしている。
過去に人間が森を破壊すると動物たちは人々に逆襲をしていた。
その為人々はいつしかその森を神秘の森として手を出さずにいた。



この日お城ではとある噂で持ちきりになっていた。
その噂とは神秘の森には可愛い少女がいると言う噂だった。
それを聞いた王様は少女に会ってみたいと言う事で傭兵に少女を連れてくるように命じた。
しかしそれを聞いたお妃様は顔色を変え

「もしかして…あの子じゃ…いいえ…そんな事ないわ。あの子は死んだはず」

そう自分を納得させるが落ち着かない様子で王様を見ている。



同時期森では一人の可愛い少女が森の中にいた。
少女は栗鼠とかの小動物に囲まれながら森で過ごしていた。
すると少女の元にチーターが現れ少女に顔をすりすりしながら鳴く。

「えぇ…。解ったわ。行くわ」

少女はチーターからお話を聞くとそのまま跨り目的地まで行と少女の前に現れたのは年寄りのライオンだった。
彼は人間で言う所の長老みたいなものだ。

「のぉ…最近この森に人間が入ってくるようになった。狙いはお主の可能性が高い。十分気をつけるのじゃよ？」

「心配には及びません。もしも狙いが私だとしたら素直に捕まります」

「儂はおぬしを育ててきた…。だから出来るだけ捕まらないですむ方法に頼むの？」

「はい…」

少女は自信なさそうに返事をするとまたライオンに跨りその場を去るとそのまま見晴らしの良い丘で人間が出入りしていないか見張りをしていると人間は西の方で動物たちを殺していく。

「大変だわ。助けに行かなきゃ」

少女はライオンに跨ぎ西へと向かうと人間たちの目の前に現れ刃と刃を重ね攻撃を防ぐ

「貴方達の狙いは何？」

「狙いはお前を無傷で王国に連れて行くことだ」

「ならこの子たちには関係ないはずよ。私を連れて行きたいなら手を出すのは止めなさい」

「良かろう。さぁこっちへ来い」
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表紙・目次

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