二人の姫
「そう…そんな訳ないわ…私の母はお母様ライオンのレオナ。ただ一人だもの。」

「そうね…。捨てたのに信じて貰える訳ないわよね。ごめんなさい。でも生きててくれてありがとう」

この会話を聞いていた結衣は

「嘘…嘘よ。そんな訳ないわ。お母様は私だけのお母様よ」

「ごめんなさい。本当の事なの。この子はあなたのお姉ちゃんなのよ」

「嘘…嘘…嘘…」

そう泣き崩れる結衣に琴羽は

「安心してあなたからお母さんもお父さんも奪う気はないわ。私はやっぱり森に帰ります」

そう言い森に行くと森は破壊されつつあった。

「止めて」

琴羽は急いで森に戻ると自然を守る為ライオンに跨り人間たちと戦うと山の主と呼ばれる得体の知れない生物が人間たちを飲み込む。
人間たちは瞬く間に逃げるが琴羽だけは主に焦って向かいながら

「大変!!主様が」

「娘。止めろ」

長老の阻止を無視し琴羽は主を止めに行く。
主は琴羽を握り締める。

「くっ!!主様…。治まりください」

「ぐぅぅぅ」

「この森は私が守りますからだから戻ってください」

「ぐうぅぅぅ」

主様は琴羽を地面に離すと主様は山奥に消える。



結衣がまた琴羽を城に招き

「あなたは人々を救った英雄だわ。私はあなたを受け入れる。だからここで暮らさない?」

「大変ありがたい言葉だけど私はあの森が好きなの。だからあそこで暮らすわ」

「そう…元気でね…お姉さま」

「あっ…ありがとう。」

去ろうとするが振り返り

「一つお願いがあるの?」

「お姉さま何?」

「森なんだけど今後一切破壊しようなんて考えないで欲しいの」

「えぇ約束するわ」

「ありがとう。じゃあ元気で」



その後結衣はお城で暮らし一生懸命復興をさせ、琴羽は森を復興しながら元気よく過ごしお互いがお互いの領域に入ることはなかったと言う。

END
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