パパへ

悠哉さんの大きな手に
すっぽり体ははまった

包容力のある腕に包まれて

ふたつあった影はひとつになった

『これからよろしく』

『うん…ぐす』

『なに泣いてんだよ』

悠哉さんは涙をぬぐってくれて

ふたりの唇はゆっくりふれた


記念すべき初キスは
11月5日
その日が記念日になった
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