【完結】鍵をかけた君との恋
双葉と別れ、コンビニで立ち読みをしていると、目の前の窓ガラスにぬるっと人影。
「ひゃっ!」
図らずとも狂う声。悪戯に成功して喜ぶ少年、陸と目が合った。
「何読んでんの?」と、彼は店内に入ってくる。
「ただの週刊誌。森君達と遊んでたんじゃないの?」
「さくっと飯食って別れた。今日はみんな、午後に予定があるんだって」
そのまま奥に進んだ陸は、買い物をし始めた。私はわりと好きな芸能人のゴシップ記事に夢中だった。
「ほいっ」
「ひゃっ!」
今度は首筋にあたった熱い何かに、素っ頓狂な声が出る。
「乃亜の分も買ったぞ。外カフェするべ」
陸とホットブラックコーヒーのセットほど、贅沢なものはない。
「ひゃっ!」
図らずとも狂う声。悪戯に成功して喜ぶ少年、陸と目が合った。
「何読んでんの?」と、彼は店内に入ってくる。
「ただの週刊誌。森君達と遊んでたんじゃないの?」
「さくっと飯食って別れた。今日はみんな、午後に予定があるんだって」
そのまま奥に進んだ陸は、買い物をし始めた。私はわりと好きな芸能人のゴシップ記事に夢中だった。
「ほいっ」
「ひゃっ!」
今度は首筋にあたった熱い何かに、素っ頓狂な声が出る。
「乃亜の分も買ったぞ。外カフェするべ」
陸とホットブラックコーヒーのセットほど、贅沢なものはない。