【完結】鍵をかけた君との恋
凛花は言う。
「乃亜ってさあ、付き合ってはすぐ別れておしまーいって感じだけど、菊池勇太タイプには、絶対そんなことしちゃダメだよ」
「はあ?」
「あんな真面目君、遊んでポイしたらトラウマ抱えるよ」
言葉とはあべこべに、キャハハとどこか楽しげな彼女。
「何もべつに、私だって別れたくて別れてるんじゃないんだけどっ。フられる方だってあるし」
私はまた、黒目を転がした。彼はいないが念の為、声のボリュームを落とす。
「大体、中学や高校で付き合ったって結婚するわけないんだから、みんな別れるの前提で付き合ってるんでしょ?今までの人もそうだし、勇太君もそう。終わって当たり前」
私のその発言に、凛花はこれぞ呆れ顔という顔を、惜しみなく顔面に貼り付けた。
「うっわ、乃亜のそういうところ悪魔!なんでそんなあんたに彼氏がいて、私にいないのよ!」
うちわを唇で噛み締めて、キイーとか言ってくるものだから、私は爆笑しながら彼女の頭を叩いた。
「乃亜のどこが悪魔なの?」
突如背後からしたその声に、背筋が凍る。
「乃亜ってさあ、付き合ってはすぐ別れておしまーいって感じだけど、菊池勇太タイプには、絶対そんなことしちゃダメだよ」
「はあ?」
「あんな真面目君、遊んでポイしたらトラウマ抱えるよ」
言葉とはあべこべに、キャハハとどこか楽しげな彼女。
「何もべつに、私だって別れたくて別れてるんじゃないんだけどっ。フられる方だってあるし」
私はまた、黒目を転がした。彼はいないが念の為、声のボリュームを落とす。
「大体、中学や高校で付き合ったって結婚するわけないんだから、みんな別れるの前提で付き合ってるんでしょ?今までの人もそうだし、勇太君もそう。終わって当たり前」
私のその発言に、凛花はこれぞ呆れ顔という顔を、惜しみなく顔面に貼り付けた。
「うっわ、乃亜のそういうところ悪魔!なんでそんなあんたに彼氏がいて、私にいないのよ!」
うちわを唇で噛み締めて、キイーとか言ってくるものだから、私は爆笑しながら彼女の頭を叩いた。
「乃亜のどこが悪魔なの?」
突如背後からしたその声に、背筋が凍る。