問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


俺は素直に嬉しかった。



嬉しくて、顔がニヤけた。



俺を信じてくれてる羽那が、
〝可愛い〟〝愛おしい〟って感じた。



だからこそ、
口づけをするのは違うって直感的に感じて。



俺は、羽那の首筋に顔を埋めた。



羽那が俺の上にいるから、
いつもと体制が違ってやりにくいけど。



俺は、いつものように羽那の、
──────首筋をツーッと舐めた。



もちろん、
羽那が起きている時にやるのは初めて。



『ゆゆゆゆゆ!ゆっくん!なっ、舐めた?』



その初めての感覚に、
あからさまに動揺したような、声色をだす羽那。



羽那のことだ。



きっと、
〝何が〟起きてるか分からなくて不安なんだろう。


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