問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
*
──────グイィィィィィっと、
ほっぺたを引っ張られる感覚でふと我に返った。
「いだだだ...............、なにごと??」
痛みがあった、
ほっぺたを触りながら、周りを見る私。
「よぉ、羽那」
私の目の前には、
なにしてんの?って顔で見てくるゆっくんの顔。
「ゆゆゆゆゆゆ!ゆっくん!!!!!!!!
なんと、ゆっくんではありませんか!!!!」
今日はバイトで、
帰るのが遅いって言ってたゆっくんが目の前にいる。
ゆっくんが帰ってきたこと、私っ、嬉しいっ。
そんなことを思っていると........................
「............あのさ、一応聞くけど、
もしかしなくても、羽那、勉強してた?」
そう質問して、
視線をジッと教科書に向けているゆっくん。