問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。





──────グイィィィィィっと、
ほっぺたを引っ張られる感覚でふと我に返った。




「いだだだ...............、なにごと??」



痛みがあった、
ほっぺたを触りながら、周りを見る私。



「よぉ、羽那」



私の目の前には、
なにしてんの?って顔で見てくるゆっくんの顔。



「ゆゆゆゆゆゆ!ゆっくん!!!!!!!!
なんと、ゆっくんではありませんか!!!!」



今日はバイトで、
帰るのが遅いって言ってたゆっくんが目の前にいる。



ゆっくんが帰ってきたこと、私っ、嬉しいっ。



そんなことを思っていると........................



「............あのさ、一応聞くけど、
もしかしなくても、羽那、勉強してた?」



そう質問して、
視線をジッと教科書に向けているゆっくん。


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