問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


「うん。羽那、見てただけ、だよな?」



私の誤魔化した抵抗虚しく、
あっけなくゆっくんにバレてしまった。



「ぅぅ、そ、それは.........なんと言いますか、」



ゆっくんは、義弟なのに、私より何枚もうわて。



私のことを、すぐに見抜いてしまう天才だ。



「羽那、バレバレだし、分かりやすすぎ。
俺が帰ってきた時、ふつーに寝てたし」

「なっ!!!!!たぶん、寝てない、よ?」



寝てないの、すら自信ないけど........................



「羽那が寝てたから、ほっぺた引っ張ったし」

「ほっぺた引っ張ったの、ゆっくんなの!?
でも、私、たぶんきっと、寝てない!!!!」

「寝てたのバレバレだし。
ふつーに教科書の跡ついてるから、」

「えっ、うそっ!?!?」



ゆっくんに言われて、ほっぺたを触ってしまう私。



抵抗虚しく、
教科書を見てただけのことも、
眠ってしまったことも、
ぜんぶ、バレてしまった..............................


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