問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
羽那がソファで眠る傍ら、
俺も寝る準備をしようとしたとき。
──────ブーッ、ブーッ
と、バイブ音が鳴る俺のスマホ。
そこには....................................
《着信:父さん》
と、表示されている。
(はぁ、何だよ、この時間に、ダリィ、)
そう思いながら、
応答と書かれたボタンをスライドさせる。
「もしもし、」
『おーーー、結都!久しぶりだな!』
電話を取ると、
体育祭より前に出張に行ったきり、
一向に帰って来ない父さんの声。
「.........うるせ、いま何時だと思ってんだよ、」
血の繋がりはないのに、
羽那に負けず劣らず、まぁまぁな声量の父さん。