問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
「どうもこうも、あんまり変わんねぇよ、」
〝羽那を独占したい〟のに、出来ない。
〝羽那に好き〟って、
本当は言いたいのに、言うことが出来ない。
想いが通じたら、
〝羽那をめちゃくちゃにしてやりたい〟のに、
そこまで到達出来てない俺。
〝義弟〟としか思われてない俺。
「抜け出したいのに、抜け出せねぇよ、」
『うーん。そうか..................、
じゃあ、父さんたちは来年の4月まで帰らん!』
俺が漏らした言葉を聞き逃さなかった父さん。
「はぁ?なんでそうなるんだよ、」
俺がそこまで言ったところで...............
『あっ、結都くん?お久しぶり〜♪』
羽那の母さんの声が聞こえた。