問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


翌日の、夏休み初日。



まず、起きてから朝食を作った。



綺麗に盛り付けて、綺麗に並べてから。



羽那を起こしに行ったのが10時ごろ。



朝食を見て、
羽那は、目をキラキラ輝かせながら喜んでくれた。



そこまでは、俺の計算通り。



朝食を食べ終えてから、
俺は羽那に〝課題〟を開かせた。



見ると、まだ1ページもやってない様子。



俺は、昨日帰ってから終わらせたのに.........



羽那との時間を大切にしたくて、
羽那との時間が欲しくて終わらせたのに。



羽那の〝課題〟を全くやっていないのはいつものことで。



それが、俺と羽那の気持ちの違いを痛感するのをヒシヒシと感じた。



羽那は、〝俺〟を、
──────義弟しか思っていないと。


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