問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
〝羽那といたい〟
その気持ちは暑さのせいか、
俺の胸の中だけには止まらなくて。
『俺、羽那との時間欲しいわけ。
夏祭り楽しみにしてるわけ。分かる?』
完全無意識に出た言葉は、羽那にも届いていたようで。
『ぁ、あの、ゆっくん...............っ?』
ビクビクしながら、俺を呼ぶ羽那。
『あ゛?』
俺的には、話しかける暇があったら、
とっとと〝課題〟を進めろという感じで羽那に言葉を返した。
『そ、そんなに、か、課題、急がなくても、
良いんじゃないかなぁ、なんて、、、』
俺の気持ちが分かってないのか、
濁しながら伝えてくる羽那。
その言葉を聞いて俺は.............................
『はぁ?甘えたこと言ってんじゃねぇ‼︎』
そう言って、夜までみっちり、
〝課題〟を見たのは言うまでもない。