問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。






〝課題〟が終わると、
例の如く、羽那は寝た。



リビングのソファで、
なんの意識もせず、無防備に。



いくら、〝義姉弟〟とは言え、
俺たちは血の繋がりのない他人だ。



眠る時の無防備過ぎる表情も。



勉強とか課題をしてるとき、
弱音を言う可愛い声も。



全部、俺の心にギュンギュン刺さる。



だから俺は、
──────羽那に無防備でいられると困るんだ。



最近は特に、困る。



俺の目の前で無防備に寝る羽那を見ると。



(っ、羽那に、触れてみたい、............っ、)



(羽那は、触ったら、............柔らかい?)



そんな妄想をして、
モヤモヤ、悶々とするほど、俺は限界だ。



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