問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
俺はすぐに分かった。
──────羽那はジンクスを信じてるって。
誰かに取られたくないって思った。
それと同時に、動揺してる羽那が、
可愛くて、愛おしく感じた。
『ふっ、羽那の反応力。
まぁ、俺は信じてるけどね──────』
俺は羽那とのジンクスなら信じてるから。
そんな気持ちで、目を瞑って、
羽那の唇にキスをした。
正直、限界だった。
止められなかった。
〝誰か〟に取られたくなかった。
取られるぐらいなら、
俺が奪いたいと思った。
独りよがりやな気持ちで奪った唇。
まさか、羽那が受け入れてくれてるなんて知らなくて、様子を確認するために、そっと薄目を開けたとき。
羽那は俺を受け入れるように、
しっかりと目を閉じてた。
その顔はヤバすぎる。
──────もう、止まらんねーよ?