問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。






〝家なら良いんだ〟と理解した俺は、
花火なんかそっちのけで、
羽那を抱き抱えて、家に帰ってきた。



家に帰ってきて、
すぐ向かったのは、俺の部屋。



抱き抱えていた羽那をそっとベッドに下ろす。



羽那に覆い被さるようにして俺もベッドに乗る。



今だに、呼吸が乱れてて、
目元もほんのり赤い羽那。



俺は、まだ足りない。



俺はまだ、
──────羽那とキスしてたい。



羽那の唇は、
柔らかくて、温かくて、やみつきになる。



俺は、まだまだしてたいんだキス。



でも、ここからは駆けだ。



羽那の頬にそっと手を添える。



「羽那、俺を受け入れてくれるなら、
羽那の口、開けて」



断られたら、やめたらいい。



そう思っていた。


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