問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
*
〝家なら良いんだ〟と理解した俺は、
花火なんかそっちのけで、
羽那を抱き抱えて、家に帰ってきた。
家に帰ってきて、
すぐ向かったのは、俺の部屋。
抱き抱えていた羽那をそっとベッドに下ろす。
羽那に覆い被さるようにして俺もベッドに乗る。
今だに、呼吸が乱れてて、
目元もほんのり赤い羽那。
俺は、まだ足りない。
俺はまだ、
──────羽那とキスしてたい。
羽那の唇は、
柔らかくて、温かくて、やみつきになる。
俺は、まだまだしてたいんだキス。
でも、ここからは駆けだ。
羽那の頬にそっと手を添える。
「羽那、俺を受け入れてくれるなら、
羽那の口、開けて」
断られたら、やめたらいい。
そう思っていた。