問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
少しでもクラスの力になりたいのに!
今は、力になれないのかな?
「ぅぅぅ、なぜでしょう、」
そこまで思ったところで。
「なにが」
いつもよりめちゃくちゃ低いゆっくんの声。
「ゆっくん!!!!!!!!!!」
思わず大きな声で呼ぶ。
やっぱり、
ゆっくんが近くにいると安心するもん!
「熱中症とか、嘘だろ、バレバレ」
「え?よく分かんないけどそうみたいだよ?」
「羽那、誰といた?」
「うーんと、よぎくん」
私が答えたところで、
──────グイッ!と引っ張ってから、
私を、ベッドに押し倒したゆっくん。
「ゆゆゆゆゆ!ゆっくん!!熱中症?」
熱中症だから、変になってるんだ!と言い聞かせるように声を出した。