問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
羽那がされたこと。
俺はそんなやつの側に羽那を置いておきたくないこと。
俺が羽那を好きなことも、
全部隠さず話した。
『へぇ、噂の結都が本気で惚れた女ね。
ま、面白そうじゃん。俺が出来ることはするよ。で?何すればいいわけ?』
俺が全部話しても引かずに協力を申し出てくれる瑞樹。
「あー、まぁとりあえず、
俺のクラス体験って出来る?」
ダメ元で俺は頼んでみた。
『あー、クラス移動?的なやつ?
普通に出来る!とりあえず、明日やってみたら?』
「あぁ、じゃ、それで頼む」
断られると思ってたのに、
あさっさり許可してくれた瑞樹。
さすが、瑞樹だな。
俺と羽那が通う、
──────高山高等学校。
その創立者の息子が、瑞樹だ。
こうして、頼りになる親友、瑞樹のお陰で、
羽那は、──────クラス体験した。