問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
でも、私は〝姉〟だから。
いつまでも主導権握られてる訳にもいかない!
だから、今日こそは私が仕掛ける番!!!!
「ゆっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!...ちゅ、」
名前を呼んで抱きついて、
ゆっくんの頬にキスをした私。
「羽那?」
なにやら難しい本を読んでるゆっくんは、
不思議そうに私の名前を呼んだ。
「あのね!やっぱり!
イルミネーション行こう!」
そう言ってから、却下とか、
断る隙を与えない勢いで。
──────チュッ
と、ゆっくんの唇にキスをした。
ゆっくんがイルミネーションに行きたくなるように、何度も何度も。
暗示をかけるように、キスを繰り返した。