問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


ごめんね、と思いつつ、
頼りない〝姉〟ではダメだと思った私。



怖い系のやつは、
ゆっくんにしがみ付いて、
ビクビクしか出来ないから。



やっぱり、
〝姉〟として守らなきゃ!って気持ちが強くて。



「こらぁぁぁぁぁぁ!悪魔めぇぇぇぇぇ!
ゆっくんには、手を出すなぁぁぁぁぁぁ!」



テレビの前に立って、
画面に写る悪魔から、ゆっくんを守る私。



「いや、見えねぇぇぇわ!」



本当に見えにくかったのか、
そのまま、私の腕を引っ張って、
抱き寄せてしまったゆっくん。



ゆっくんに近づくと、
ほのかに香るのは、爽やかな柑橘系の香水。



私の落ち着く匂いだ.............................


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