問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
『決めた!ゆっくん改め、問題ありの義弟!』
って、悪口に近いような呼び名。
それを帰宅そうそう言われて、
俺はムスッとしていた。
ただでさえ機嫌が悪いのに、
『ねぇってばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
そう言いながら、俺の肩を揺らした羽那に余計にイラッとした。
香水を付けない羽那からした、
強めの香水。たぶん、ローズの香り。
その匂いが俺をますますイラつかせた。
匂いが残るほどってことは、
よほど密着しないと残らない。
例えば、〝誰か〟とハグしたとか。
そんな距離じゃないと匂いなんか残らない。
羽那とハグしたやつとか、
羽那に近づかないようにしよう。と俺は心に決めているから。
他の男なんか見させない。
絶対、俺だけのものにしたくて俺は必死だ。
1歳年上の、義姉に...................................