問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
でも、それは羽那のひと言で打ち砕かれる。
羽那が中1の時の、秋ぐらいだったと思う。
『はぁぁぁぁぁーーっ、私も恋したぁぁい!』
始まりはその言葉だった。
聞くところによると、
羽那の親友、王宮真子に彼氏が出来たらしい。
その相手は、幼なじみの男らしいけど。
王宮真子によって、
羽那は、初めて〝恋〟というものに興味を持ったらしい。
〝恋〟に興味を持った羽那は、
それから、時間はかからずに、
一つ年上の先輩に惹かれたらしい。
羽那が好きになった男は、
学校でもモテる男、と噂があると羽那が騒いでた。
『先輩に告白してやるぞぉぉぉぉぉぉ!
彼氏になってもらうんだからぁぁぁぁぁ!』
告白を決意した羽那が、
晩ごはん中に、そう意気込んでたのを、
俺は今でも覚えてる。