問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


俺が睨むと、まさきちと言う男は、
予想通り、青ざめて、血相を変えて。



『ごっ、ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁい!』



そう、羽那みたく叫んでどこかへ消えた。



俺の隣で羽那は....................................



『むぅ、なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』



むくれてて、ほんの少し悲しそうな顔。



そのむくれた顔すら、
〝可愛い〟って感じる俺。



他の男なんか、
羽那の視界に入れたくねぇんだよ、俺は。



『俺、あいつ嫌いだから、思いっきり睨んだ』



怒り任せに羽那に告げた俺の言葉。



喜怒哀楽の〝怒〟を全面に出して伝えた。



笑った顔も、怒った顔も、
羽那の優しさも、ぜんぶ、俺だけが知ってたらいいんだ。



だから....................................



(あの男に、釘刺さねぇとな、)



俺の〝怒〟の感情は収まることを知らない。


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