問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。






〝まさきち〟と言うやつの正体は、
1年生や、2年生の奴らに聞いてすぐに分かった。



羽那と同じ委員会の、伊藤雅也という人物だ。



クラスは、2年1組。



まず、そこは安心した。



羽那と同じクラスじゃなくて良かった、と。



そして、──────2年1組の教室。



俺は、伊藤雅也を呼び出した。



俺と、伊藤雅也は人通りのある廊下から少し離れたとこまでやって来て話すとこ。



「うぉ!さっ、さっきの!!!!!
ご、ごめんなさい!俺、
彼氏って知らなくて馴れ馴れしく」



俺が話し出す前に、
察していたのか、話し出した伊藤雅也。



へぇ、やっぱ、効いてるじゃん。



俺の、──────キスマーク。


< 50 / 288 >

この作品をシェア

pagetop