問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。



「あっ、噂をすればだ」



私の話しを聞いてたか不明なまこぴが、
開かれた、窓の外の中庭を指差している。



「ん?なーに?」



疑問に思いながら、
まこぴが指差す方を見てみた。



そしたら、
その先には、ゆっくんと女の子の姿。



「ほ〜ぉ、告白だね。ありゃ」



パクリと口に卵焼きを頬張りながら、
感心したように言うまこぴ。



「いや、彼女であってほしい、姉としては」



珍しく、叫ばず冷静に言葉を放つ私。



うん。偉いぞ。偉い偉い!よしよし。



ゆっくんが、女の子と何を話すものか?



聞き耳を立てていたところ。



「告白とか、ダルすぎ」



2階にある、2年生の教師まで届いた声。


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