問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
でも、その勢いは止まらなくて。
そのまま、ゆっくんと2人、
──────ベッドへと倒れ込んだ。
倒れ込んだまま、ジッとゆっくんの顔を見つめる私。
「..................っ、羽那?」
ゆっくんに不思議そうな声をかけられたたころで、──────パチンッ!と、
思いっきり、ゆっくんの目の前で手を叩く。
目をパチパチさせるゆっくんの目の前。
そして、ポケットから取り出した、
──────〝1とうしょう〟と書かれた金メダル。
もちろん私のお手製で、
おりがみで作ってあるやつ。
それを、そのままゆっくんへと手渡した。
1位を取ったゆっくんに、
渡したいって、ずっと思ってたものだから。