問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。


ゆっくんの撫で撫でする手が、
暖かくて、安心してボーッとしていると突然。



ゆっくんに頭ごと引き寄せられて、
私の顔は、ゆっくんと凄い至近距離になった。



「ゆゆゆゆゆ!ゆっくん!!!!!」



ビックリした私は、
慌てた感じでゆっくんを呼ぶ。



「ふっ。なに慌ててんの」



ゆっくんは至って冷静に言ってから、
ふわりと、私の耳元に口を寄せて。



「〝1とうしょう〟のご褒美、ちょーだい?」



今まで、ゆっくんから聞いたことのないトーンの声で言われて思わず、ドキッとなる私の心臓。



って、てかその前に!!!!!!



「っ、ゆっくん、金メダルなら、あげたよ??」



ゆっくんには、もう金メダルをあげたから、
これ以上は渡すものがないのに..................


< 98 / 288 >

この作品をシェア

pagetop