問題ありの義弟は、義姉に独占欲強め。
ゆっくんの撫で撫でする手が、
暖かくて、安心してボーッとしていると突然。
ゆっくんに頭ごと引き寄せられて、
私の顔は、ゆっくんと凄い至近距離になった。
「ゆゆゆゆゆ!ゆっくん!!!!!」
ビックリした私は、
慌てた感じでゆっくんを呼ぶ。
「ふっ。なに慌ててんの」
ゆっくんは至って冷静に言ってから、
ふわりと、私の耳元に口を寄せて。
「〝1とうしょう〟のご褒美、ちょーだい?」
今まで、ゆっくんから聞いたことのないトーンの声で言われて思わず、ドキッとなる私の心臓。
って、てかその前に!!!!!!
「っ、ゆっくん、金メダルなら、あげたよ??」
ゆっくんには、もう金メダルをあげたから、
これ以上は渡すものがないのに..................