ヴァンパイアの天宮くんは血より私が欲しいらしい

「ていうか、今日転校生が来るって知ってる?」


いきなり話題を変えた美琴のセリフに私はキョトンとなる,


「転校生?」

「そう!さっき職員室に提出物出しに行った時にこのクラスに転校生が来るって話を聞いてしまったんだよね〜」


なるほど…。


でもこんな時期に転校生?

今は9月下旬。二学期が始まって1ヶ月経とうとしている。

二学期初日に転校生なら分かるけど…。


「男子かな?女子かな?星愛はどっちだと思う?」

キラキラと輝かせて私にそう聞いてくる美琴。
たぶん、転校生っていうのが珍しくてワクワクしているのだろう。


「うーん…、どっちだろう?男子でも女子でも関わりやすい人がいいかな〜。」

「あー、分かる!」


そんな話をしているとガラガラと教室の扉が開く音がした。
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