陽生先生のキケンな恋愛指導


「あっ、だって……!」

「まあいいや。いちいち気にされても嫌だから教えてやるよ。
陽生日華は俺の兄だ」

「やっぱり身内なんじゃないですか!!」

「そうだけど、他の奴には秘密な。めんどくせーから他の先生たちにも言ってないし」


 えっ、そんな秘密を私には教えてくれたってことですか……?


「な、なんで私には教えてくれたんですか?」

「俺のこと好きなのに、俺の顔見る度に他の男思い出されたらいい気分しないだろ」


 えっ――……

 なななな、なんですと!?!?

 体温は更に上昇し、ボンッ!と顔に火がつく。


「……って、いつから先生のこと好きになったんですか!?!?」

「そういう設定だったじゃん」


 …………そうだった。

 いやそれでも設定ですよね!?
 マジじゃないですよね??

 そんな風に言われたらさぁ……


「萎えたから明日も雑用な」

「はいっ!?」

「勉強頑張れよ、間宮仁胡」

「〜〜っっ」


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