炎の魔女と氷の皇帝*転生したら弟子と契約結婚をすることになりました*
仰向けに寝ていたリアムは上体を起した。炎の鳥がぱたぱたと飛んで逃げていく。
「まるで、魔鉱石が存在していると確信しているような口ぶりだな」
刺すような視線を向けられたが、ミーシャは言葉を続けた。
「クレアが焼き払ったのは、オリバー大公が作った青色の偽物だけ。ガーネットでできた赤いクレア魔鉱石はまだこの世にあるはず。そして今も、陛下が持っている。違いますか?」
「仮に、クレアの魔鉱石が燃え尽きずに存在するとして、なぜ俺が持っていると思うんだ?」
「陛下は、クレアの弟子ではありませんか。託すとしたら、あなたさましかいません」
リアムは目を細めた。
「持っていると思うなら、自分の手で確かめて見る?」
いきなり手をつかまれた。驚いているとリアムは、ミーシャの手を、自分の胸に当てた。
「遠慮はいらない。くまなく探せ」
後頭部を掴むとリアムは、ミーシャの顔を自分の胸に押しつけた。
とくとくと耳に届く心音と、微かな石けんの香り。彼の寝間着の前は開け、手は直接リアムの広い胸に触れている。
「無理、です……!」
「どうして? 緩和治療や、マッサージとたいして変わらないだろう」
「まるで、魔鉱石が存在していると確信しているような口ぶりだな」
刺すような視線を向けられたが、ミーシャは言葉を続けた。
「クレアが焼き払ったのは、オリバー大公が作った青色の偽物だけ。ガーネットでできた赤いクレア魔鉱石はまだこの世にあるはず。そして今も、陛下が持っている。違いますか?」
「仮に、クレアの魔鉱石が燃え尽きずに存在するとして、なぜ俺が持っていると思うんだ?」
「陛下は、クレアの弟子ではありませんか。託すとしたら、あなたさましかいません」
リアムは目を細めた。
「持っていると思うなら、自分の手で確かめて見る?」
いきなり手をつかまれた。驚いているとリアムは、ミーシャの手を、自分の胸に当てた。
「遠慮はいらない。くまなく探せ」
後頭部を掴むとリアムは、ミーシャの顔を自分の胸に押しつけた。
とくとくと耳に届く心音と、微かな石けんの香り。彼の寝間着の前は開け、手は直接リアムの広い胸に触れている。
「無理、です……!」
「どうして? 緩和治療や、マッサージとたいして変わらないだろう」