炎の魔女と氷の皇帝*転生したら弟子と契約結婚をすることになりました*
白狼が、月に向かって遠吠えをする。結界に誰かが侵入した合図だ。
「カルディア兵か? 今、それどころじゃない……!」
「リアム、変わって。止血は私がする」
ミーシャは手の上に炎の鳥を呼んだ。
「出血が酷い。このままではショック死する。ひとまず焼灼止血法を試してみる」
「頼む。ただ、オリバーは炎への耐性がない」
「わかってるわ。任せて」
ミーシャはオリバーの背に、炎の鳥を置いた。
「陛下――! やっと、見つけた……」
「……ジーンと、イライジャ?」
暗い雪原を馬で駆けてくるのは信を置く二人だった。オリバーはミーシャに任せ、馬で駆け寄ってきた臣下を迎える。二人は馬から降りると、リアムの前で膝をついた。
「カルディア兵か? 今、それどころじゃない……!」
「リアム、変わって。止血は私がする」
ミーシャは手の上に炎の鳥を呼んだ。
「出血が酷い。このままではショック死する。ひとまず焼灼止血法を試してみる」
「頼む。ただ、オリバーは炎への耐性がない」
「わかってるわ。任せて」
ミーシャはオリバーの背に、炎の鳥を置いた。
「陛下――! やっと、見つけた……」
「……ジーンと、イライジャ?」
暗い雪原を馬で駆けてくるのは信を置く二人だった。オリバーはミーシャに任せ、馬で駆け寄ってきた臣下を迎える。二人は馬から降りると、リアムの前で膝をついた。