炎の魔女と氷の皇帝*転生したら弟子と契約結婚をすることになりました*

「私はおそらく、炎の鳥によってクレアからミーシャへ生まれ変わったのでしょう。前世の記憶と、ごくわずかな魔力を持ったまま。ただし、誰でも、いつでも復活できるわけではありません」

 リアムを見つめ、ほほえんだ。

「クレアは、オリバー大公殿下が作った魔鉱石を焼き尽くそうと、炎の鳥に命を捧げました。同時に、リアムの幸せを最後まで願いました」

「俺は師匠の死を否定した。クレアがいなければ幸せになどなれないと。炎の鳥を止めるために魔力を暴走させた」

「私は母親から復活の方法を聞いていませんが、それらの因果か重なった結果、ミーシャとして復活できたんだと思います」

 炎の鳥と一体となったとき、身体は消えてしまった。クレアの命は、まだエレノアのお腹にいたミーシャに宿ったのだろう。

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