炎の魔女と氷の皇帝*転生したら弟子と契約結婚をすることになりました*
向けられた瞳は真剣だった。すごい脅し文句だが、ミーシャはにこりと笑って頷いた。
「子どもを切望するのは、国のためじゃないよ。だからお願いリアム。誰かのためでもなく、私が望んだからでもなく、リアムの意思で、私との子どもを、望んで……?」
愛しいリアムに求められたい。素直に湧き立つ感情だった。
想いを伝えると、碧い瞳の奥に再び熱が灯ったのがわかった。強い意志を目に宿し、リアムは立ちあがるとミーシャを軽々と抱きあげた。
すたすたと歩き一番近くの部屋、応接室に入ると、誰も入ってこられないように入り口を雪と氷で塞いだ。
ミーシャを座り心地がいい長椅子に押し倒し組み敷くと、そのまま唇を塞ぐ。息つく間もなく情熱的なキスの雨を降らしはじめた。
「……ちょっと、待って!」
矢継ぎ早に求められて息が苦しい。このままでは彼の愛に溺れて死ぬ。
「リ、アム……っ!」
「無理」
「無理、じゃない……!」
手をかざし、炎の鳥を呼んで暴走を止めようとしたが、その前に手を塞がれた。
「望めと言ったのはミーシャだろ。責任を取れ」
「責任って……私は!」
「今さら、『待て』は酷い」
リアムはミーシャの手のひらにキスをすると、おもむろに指先をなぞった。
「ミーシャ、愛している」
熱い眼差しでミーシャを求めながら、リアムは魔力を込めていく。
「きみを離したくない。傍にいたい。俺の、妻になって」
左手の薬指が一瞬冷たくなったかと思うと、きんと高い音がした。次の瞬間には、銀色に輝く指輪がそこにあった。
「子どもを切望するのは、国のためじゃないよ。だからお願いリアム。誰かのためでもなく、私が望んだからでもなく、リアムの意思で、私との子どもを、望んで……?」
愛しいリアムに求められたい。素直に湧き立つ感情だった。
想いを伝えると、碧い瞳の奥に再び熱が灯ったのがわかった。強い意志を目に宿し、リアムは立ちあがるとミーシャを軽々と抱きあげた。
すたすたと歩き一番近くの部屋、応接室に入ると、誰も入ってこられないように入り口を雪と氷で塞いだ。
ミーシャを座り心地がいい長椅子に押し倒し組み敷くと、そのまま唇を塞ぐ。息つく間もなく情熱的なキスの雨を降らしはじめた。
「……ちょっと、待って!」
矢継ぎ早に求められて息が苦しい。このままでは彼の愛に溺れて死ぬ。
「リ、アム……っ!」
「無理」
「無理、じゃない……!」
手をかざし、炎の鳥を呼んで暴走を止めようとしたが、その前に手を塞がれた。
「望めと言ったのはミーシャだろ。責任を取れ」
「責任って……私は!」
「今さら、『待て』は酷い」
リアムはミーシャの手のひらにキスをすると、おもむろに指先をなぞった。
「ミーシャ、愛している」
熱い眼差しでミーシャを求めながら、リアムは魔力を込めていく。
「きみを離したくない。傍にいたい。俺の、妻になって」
左手の薬指が一瞬冷たくなったかと思うと、きんと高い音がした。次の瞬間には、銀色に輝く指輪がそこにあった。