炎の魔女と氷の皇帝*転生したら弟子と契約結婚をすることになりました*
ミーシャは信じられなくて、自分の薬指をまじまじと見つめる。
「すごい……きれい」
指輪はリアムが造る氷の剣に似ていた。サイズもぴったりだ。氷の宮殿だけではなく、こんな細かい物まで作れる彼の器用さに感心する。
「これ、……もしかして、魔鉱石?」
指輪の台座には、朱く輝く光の粒があった。
「欠けた分を持っていた。ずいぶん小さくなったけど、指にはめる分にはちょうど良いかなって。指輪と魔鉱石には魔力を込めている」
「指輪が溶けたり、壊れたりしないってことね」
リアムは頷いた。
ミーシャはもう一度、自分の指にある愛の証をかざし、目を細めて眺めた。
抑えようとしても勝手に頬が緩んでしまう。視界が涙でにじむ。幸せで、胸が震える。
喜びを伝えるために、ミーシャは自分からリアムにキスをした。
「嬉しい。ありがとう。指輪、大切にするね」
「自分のことも大切にして。お願いだから。一人で無茶するな」
リアムは自分のせいですっかり心配性になってしまった。ごめんと謝るとまた怒られる。
ミーシャは、鼻先が触れる距離で彼を見つめた。
「リアムのこと、愛してる。……あなたが私の夫になってくれるなら、自分を大切にできます」
リアムは、安心したように笑った。「約束だからな」と言って、ミーシャの首元に顔を埋める。
「でも……もう、行かなくちゃ。ジーンさまが時間厳守って、わっ?!」
首筋にピリッとした痛みが走る。リアムが噛みつくように、キスをしたからだった。
「今は他の男の名前は聞きたくない」
「え、もしかしてリアム、ジーンさまにやきもち?」
「……だから、その名前を言うな」
「わっ!」
次々に与えられる刺激に、あらがう暇がない。繋いだ手の指を絡め、ぎゅっと強く握る。
「すごい……きれい」
指輪はリアムが造る氷の剣に似ていた。サイズもぴったりだ。氷の宮殿だけではなく、こんな細かい物まで作れる彼の器用さに感心する。
「これ、……もしかして、魔鉱石?」
指輪の台座には、朱く輝く光の粒があった。
「欠けた分を持っていた。ずいぶん小さくなったけど、指にはめる分にはちょうど良いかなって。指輪と魔鉱石には魔力を込めている」
「指輪が溶けたり、壊れたりしないってことね」
リアムは頷いた。
ミーシャはもう一度、自分の指にある愛の証をかざし、目を細めて眺めた。
抑えようとしても勝手に頬が緩んでしまう。視界が涙でにじむ。幸せで、胸が震える。
喜びを伝えるために、ミーシャは自分からリアムにキスをした。
「嬉しい。ありがとう。指輪、大切にするね」
「自分のことも大切にして。お願いだから。一人で無茶するな」
リアムは自分のせいですっかり心配性になってしまった。ごめんと謝るとまた怒られる。
ミーシャは、鼻先が触れる距離で彼を見つめた。
「リアムのこと、愛してる。……あなたが私の夫になってくれるなら、自分を大切にできます」
リアムは、安心したように笑った。「約束だからな」と言って、ミーシャの首元に顔を埋める。
「でも……もう、行かなくちゃ。ジーンさまが時間厳守って、わっ?!」
首筋にピリッとした痛みが走る。リアムが噛みつくように、キスをしたからだった。
「今は他の男の名前は聞きたくない」
「え、もしかしてリアム、ジーンさまにやきもち?」
「……だから、その名前を言うな」
「わっ!」
次々に与えられる刺激に、あらがう暇がない。繋いだ手の指を絡め、ぎゅっと強く握る。