炎の魔女と氷の皇帝*転生したら弟子と契約結婚をすることになりました*
即答すると、リアムはくすっと笑った。楽しそうに目を細めてミーシャとの距離を縮めてくる。
「守ってくれるんだろ? 俺から逃げてどうする」
「人を、からかう陛下が悪いんです」
リアムは「わかった」というと、立ちあがった。
「先に俺がベッドにいる。あとから来い」
「どうしてそうなるんですか!」
「俺が近づくと逃げるからだ」
「……私は長椅子で寝ます」
「却下だ。床もだめだ。ベッド以外で寝るなら、抱きあげて強制連行する。いやなら自分の足で来ること」
リアムは「無駄な抵抗はするなよ」と釘を刺して、天蓋付きのベッドに向かってしまった。
――一緒のベッドですって?
心臓がばくばくとうるさい。胸の奥で暴れているが鎮まりそうになかった。ミーシャはゆっくりと、立ちあがった。
天蓋の向こうで、彼が仰向けで寝転んでいるのが見える。とりあえず彼のようすを見ようと、近づいた。
「陛下?」と声をかける。
リアムは目を閉じたまま動かない。規則正しい呼吸音が聞こえる。このまま眠ってくれたら良いのにと思っていると、ミーシャの気持ちを読んだのか彼の目が開いた。
「ミーシャ」
「はい」
「ドレス、脱がしてあげようか?」
ミーシャは寝台から思いっきり後ずさりした。
「守ってくれるんだろ? 俺から逃げてどうする」
「人を、からかう陛下が悪いんです」
リアムは「わかった」というと、立ちあがった。
「先に俺がベッドにいる。あとから来い」
「どうしてそうなるんですか!」
「俺が近づくと逃げるからだ」
「……私は長椅子で寝ます」
「却下だ。床もだめだ。ベッド以外で寝るなら、抱きあげて強制連行する。いやなら自分の足で来ること」
リアムは「無駄な抵抗はするなよ」と釘を刺して、天蓋付きのベッドに向かってしまった。
――一緒のベッドですって?
心臓がばくばくとうるさい。胸の奥で暴れているが鎮まりそうになかった。ミーシャはゆっくりと、立ちあがった。
天蓋の向こうで、彼が仰向けで寝転んでいるのが見える。とりあえず彼のようすを見ようと、近づいた。
「陛下?」と声をかける。
リアムは目を閉じたまま動かない。規則正しい呼吸音が聞こえる。このまま眠ってくれたら良いのにと思っていると、ミーシャの気持ちを読んだのか彼の目が開いた。
「ミーシャ」
「はい」
「ドレス、脱がしてあげようか?」
ミーシャは寝台から思いっきり後ずさりした。